アートにうるさいフランス人も認めた、ニッポンの愛すべき芸術の街
近年、日本への海外旅行客は増加傾向にありますよね。中国や韓国といった近隣のアジア諸国だけでなく、ヨーロッパから訪れる外国人観光客も年々増えているようです。
今回は、その中でもフランスから訪れる観光客の方々に人気を集めるスポットに焦点をあて、紹介していきたいと思います。どうやら日本のアートに興味を持っている方が多いみたいですよ。
日本に長期滞在するフランス人は約95%
日本政府観光局の「訪日外客数の動向」によると、2018年にフランスから日本に訪れた観光客数は、前年度より13.5%増加の約30万4,896人。ヨーロッパ諸国のなかではイギリスに次いで2番目に多くの方が日本に訪れていることがわかります。
さらにフランスから訪れる観光客は、7~90日間の長期滞在者が全体のおよそ95%を占めています。このことからも長い期間日本に滞在し各地の名所や世界遺産をめぐっているのかもしれませんね。
世界最大級の宿泊予約サイト「Booking.com」は、2018年から2019年にかけて「平成最後の冬休み」を日本で過ごした外国人旅行者に人気の都市ランキングを発表しました。実際に日本に滞在しているフランス人にもお話を聞いてみたので、さっそくご紹介していきたいと思います。
ボンジュール、日本。フランス人に魅力を聞いてみた
今回、お話を伺ったのはフランス出身で現在は日本に在住しているカレンさん(仮名)。訪日歴3年のカレンさんは日本のアニメと漫画が好きで語学留学をきっかけに移住を決意したのだとか。
そんなカレンさんと代官山の卓球バーでたまたま出会ったので、ライター赤池が日本の魅力について伺ってみました。
ライター赤池(以下・赤):カレンさんは日本のどんなところに魅力を感じましたか?
カレンさん(以下・カ):私はもともとアニメと漫画が大好きで日本に来たんですけど、やはり日本といえば歴史ある町並みと近代的でハイテクっぽい建物がうまく共存しているところが、とても素敵だと思います。最初の頃、日本といえば秋葉原のようなサイバーパンクっぽい街を想像していたんですけど、実は場所によって個性は様々。日本の色々なところに行きましたけど、街によって特色が違うところも魅力ではないでしょうか。
赤:なるほど。確かに地域によって街の雰囲気は違いますよね。ところで街並みといえばフランスもとても綺麗ですよね。芸術の街って聞いたこともありますし。
カ:たしかにフランスというかヨーロッパは古い建物がそのまま残されていてレトロで綺麗です。教会とかとても多くの観光客が訪れていますし、歩いているだけで楽しいと言われることもあるのでアートな街という意味もわかります。でも、日本も同じじゃないですか?
赤:そうですか?ずっと住んでいるから分からないのかも。でも海外出身だからこそ見える日本の美しい景色があるのかもしれないですよね。
カ:日本こそ歩くだけで楽しい街です。ネオンが綺麗だし、おしゃれな建物もたくさんあるし、古いレトロな町も。あとマンホールとか。あれこそ街に隠れているアートですよね。
赤:マンホール!?あの道にあるマンホールですか?
カ:はい、マンホールです。え?知らないですか?日本のマンホールはとても素敵で前からSNSでも話題になっているんですよ。
#japon #japan #manholecover #streetart Au Japon, le Japanese Manhole Cover Festival rend hommage aux plus belles plaques t.https://t.co/TppP045vBX pic.twitter.com/Vsff4DK9Pu
Jean BRECHEMIER (@benim_jbweb) 2019年2月15日
赤:マンホールが…!それは知らなかったです。いつも何も意識せずに歩いていました。
カ:フランスのマンホールはなんの変哲も無いデザインですが、日本のマンホールはアートのよう。細かいところに工夫をする、そういう日本らしい部分もとても素敵ですよね。
確かに言われてみると、日本のマンホールはデザインが凝っていて可愛いですよね。地域の特色がわかるデザインですし、街にある身近なアートと言っても過言ではないです。さすがフランス人、アートに敏感なようですね。
では実際に多くのフランス人観光客が訪れている人気のアートなスポットとあわせて、カレンさんがおすすめしていた素敵なマンホールもご紹介していきます!まずは第10位から。
第10位 古い町並みが美しい「高山」/岐阜県
岐阜県にある高山は、歴史を感じることができる古い町並みが有名な観光地です。昔にタイムスリップしたかのような雰囲気の街並みを堪能しながら、食べ歩きも楽しむことが可能です。
高山で有名な飛騨高山美術館は、世界有数のガラス美術館と言われており、見た人を魅了するガラスアートが多く展示されています。国内外からも多くの方が訪れているみたいですよ。
歴史ある街並みに幻想的なガラスの世界観。高山では非現実的な1日を楽しめるのも特徴ですね。ちなみに高山のマンホールがこちら。
ちなみにこちらのマンホールは、高山市の花である「こばのみつばつつじ」がデザインされています。色なしの蓋は1986年から使用されているそうですが、色ありの蓋は2018年ごろに設置されたようです。